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Barms Corporation

バームスコーポレーションは資産運用・生命保険・シニアライフに強いFP会社です

パッシブ運用が万全ではない

ポイントパッシブ(インデックス)運用は概念としてはとても魅力的なものです。しかし、パッシブ運用を実現するには、市場インデックスが必要になります。ところで、この市場インデックスは市場全体を代表するわけではありません。そのため、どうしてもアクティブ運用の要素が残ってしまうのです。

この記事は、投資信託エキスパートハンドブックに掲載したものを一部修正して掲載しています。

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◎パッシブ運用は魅力的だが…

アクティブ運用は、パッシブ(インデックス)運用に勝てない、なぜなら、アクティブ運用はインデックス運用に比べて信託報酬などのコストが高いから。長期運用を考えるとこのコストの差がボディブローのように効いてきて、結局、コストを差し引いた運用成績を比較すると、ほとんどの場合、インデックス運用が優っているという主張です。

この話は正解です。ただし、市場全体をカバーしているインデックスであるという前提が必要です。

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◎市場を細分化するとアクティブ運用

実は、市場の一部を取り出したようなインデックスがたくさん作られています。たとえば、TOPIX東証株価指数)でいうなら、TOPIXの規模別指数、TOPIX業種別指数などのサブインデックスがこれに該当します。ETFやETNといった上場投資信託(証券)が発達する中で、市場を細分化した指数が整備されていったのです。

サブインデックスに連動したETFに投資したいときはどういうときでしょう?たえとえば、世界的な不況から回復過程にあるので、耐久財分野の株式が伸びそうだという判断で、自動車・輸送機のサブインデックスに連動するETFを購入する。そして、市場が冷え込みそうになったときは、自動車関連のETFを売却して、内需関連の堅調な業種、電力・ガスや医薬品などの分野に連動したETFを購入する。サブインデックスに連動するETFやETNを使うと、どうしてもこういった感じの運用になってしまいます。ところで、こういった運用はインデックス運用でしょうか?いいえ、違います。景気の変動に応じて機動的に業種配分を変動させるアクティブ運用です。

◎すべての市場をカバーする市場インデックスはない

本当のインデックス運用は、日本株式ならTOPIX日経平均株価などにトラック(連動)させている運用でしょう。さらに、世界的に考えれば、世界の株式や債券、それに、代替投資などすべてにトラックさせていること。そのような運用を、長期間続けていることが本当のインデックス運用なのです。そんなカバー範囲の広いインデックスはあり得ない?そのとおり、パッシブ運用とインデックス運用は厳密には違うのです。パッシブ運用という概念は、あくまでも概念で、インデックス運用というのはその実現可能解のようなものです。

現役世代へのしわ寄せ

次の文章は、ファイナンシャル・アドバイザー2016年6月号(ワイド特集:外貨建て保険の活用を考える)に掲載される記事の一部抜粋である。

これからますます増加するシニア世代、これからの日本を支えるこどもの世代は政治的・社会的に一定の配慮がなされているが、子育て世代については一番対策が遅れている世代といえるかもしれない。

可処分所得は右肩下がりの傾向にある。保険の見直しなどによって支払う保険料は減らしている(節約)が、社会保険料や税金の負担は右肩上がりで増加している。非正規雇用が拡大していることは社会的な問題となっている。一方で、第三号被保険者の保険料の取り扱いや配偶者所得控除などの問題が取り上げられることも少なくない。

これといった解決策を提示できないのだが、この記事を書く少し前に、子育て世代のお母さんとFacebookでやり取りしていた。シニアの世代には手厚いけど、こどもや現役世代にはやさしくないというのが彼女の意見だった。

その時は、それほど世代間で差異はないと感じていたが、自分で記事を書き始めたら上記のような結果になった。

 

FP DATA BOOK 2016

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