Barms Corporation

バームスコーポレーションは資産運用・生命保険・シニアライフに強いFP会社です

資産運用

リスクを可視化する~その2

資産運用を行う リスクを可視化する<つづき> シミュレーションによる方法 一定の条件の下、確率的に騰落率を発生させて計算する方法です。何度も計算を繰り返して、計算結果の一番悪かったケースを表示してリスクを感じてもらうという方法です。 表1.9 は…

リスクを可視化する~その1

資産運用を行う 資産運用で考えたいこと<つづき> 図1.24は、筆者が作成しているレポートの一部です。これまでの説明 を踏まえていただければ、どのような意図をもって情報が掲載されている のか理解していただけると思います。大切なことは、自分で選ぶと…

資産運用で考えたいこと~その2

資産運用を行う 資産運用で考えたいこと<つづき> ファンドを選ぶときに参考になるのが、各種レポートです。ファンド には、 目論見書 運用報告書 月次レポート の3 つが用意されていることが普通です。そして、「1. 目論見書」と「2. 運用報告書」は法律で…

資産運用で考えたいこと~その1

資産運用を行う 資産運用で考えたいこと ライフプランニングの一部として資産運用を考えるときには、3 つのポイントを確認するとよいでしょう。 バランス型ファンドに投資すること ライフプランニングの一部として資産運用を考えるならば、運用期 間は数十年…

ファンドの比較~その3

“リスクのあるもの”とは、“価格の値動きのあるもの”のことを言いま す。リスクがあるから、値上がりしたときは値上がり幅が大きいのです。 もし、価格の値動き(リスク)がないのであれば、値上がり幅はそれほど大きくならないというのがファイナンスの原則…

ファンドの比較~その2

代表的なバランス型ファンドとこのファンドを比較したものが、表1.6 になります。 表1.6 ほかのファンドとの比較 平均リターン 予想リスク eMAXISバランス(8資産均等型) 4.1% 9.1% セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 3.6% 10.5% 三井住友・…

今月のピックアップファンド(Yjamプラス!)

今月のピックアップファンド(Yjamプラス!) このファンドの特徴 このファンドは、国内外の株式を主要な投資対象としに投資するタイプのアクティブ運用ファンドです。運用会社はアストマックス投信投資顧問です。この会社の株式の過半はヤフー株式会社…

ファンドの比較~その1

資産運用を行う ファンドの比較 私たちは、最初に、「eMAXIS バランス(8 資産均等型)」を使って試 算をしたわけですが、「ほかのファンドであったらどうなっていたのだろ う?」と考えるのは普通の考えです。そこで、いくつかのファンドを比較 してみたい…

資産運用を行う~その4

資産運用を行う ファンドを探せ 表1.1.11 に計算した結果を示しましたが、このファンドの期待リター ンは4.1%です。私たちは、図1.16 の収支見通しを立てたとき、ファンドのリターンを5% と見積もっていました。そこで、リスクのある資産のリ ターンを4.1%と…

資産運用を行う~その3

資産運用を行う ファンドを探せ 月次の騰落率のデータがそろうことにより、私たちは、式1.3 のように、 期待リターンと予想リスクを想定することができます。 ここで、n はサンプルを抽出した月数を、rfはファンドの年換算期待リ ターンを、σfはファンドの年…

資産運用を行う~その2

資産運用を行う ファンドを探せ 幸いなことに、多くの運用会社は、データを提供してくれています。何のデータかといえば、基準価額と収益分配金のデータです。この2つがあれば、自分で、騰落率を計算し、期待リターン(平均的な騰落率)を計算することができ…

資産運用を行う~その1

資産運用を行う ファンドを探せ 次の作業は、期待リターン5%を満たしてくれるファンドを探すことです。ですが、知っておきたいことは、私たちの知りたい情報は、運用会社が提供してくれる資料には載っていないということです。 図1.17 に、通常のファンドの…

GPIFのポートフォリオ

GPIFのポートフォリオ ポートフォリオについて質問を受けることがありますが、参考にするとよいポートフォリオの一つは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオです。 GPIFは、みなさまの、公的年金の資産運用を行っている組織です。 リス…

女性活躍応援ファンド(愛称:椿)の分析

のレポートを11月3日に配信しました。今月のレポートには、ピックアップファンドとして、「女性活躍応援ファンド(愛称:椿)」を掲載させていただきました。レポートに書かせていただいたことにプラスアルファして紹介しておきます。 ファンドの特徴 このフ…

8月の資産クラスごとの騰落率

8月もFRBと米中の貿易紛争に振り回されたマーケットでした。株式市場は大きく値を下げていますね。円高も加わっているので、海外債券なども大きなマイナスになっています。 こういう市場になると日本債券の堅調さが際立ちますね。米国のREITも年初来堅調です…

資産運用の考え方~その1

資産運用には2 つの過程(積立・取崩)がある 資産運用は、貯まったお金を運用するのではなく、お金を貯めるため に運用すると考えるとよいでしょう。運用の利回り、積立金額、積立 期間この3 つがわかれば、積み立てられる金額を試算することができ ます。…

分配金利回りに惑わされない

収益分配金利回りに加えてトータルリターンも比較する ファンドの収益分配金を基準価額で除して算出する(収益)分配金利回り。分配金利回りは魅力的に見えてしまう傾向があります。ファンドの本当の実力を測るには、分配金をリターンの計算に含めたトータル…

我慢できるから長期投資になる

長期投資は価額の下落を許容する戦略 リスクのあるものに投資していて、売却してしまうと売却した時点より安い時点で同じものを買い戻すことはできません。そこで、長期投資が必要になります。長期投資とは、値段が下がったときも我慢して投資を続けていくこ…

資産運用を考えるには2%と5%を意識しよう

資産運用を考えるには2%と5%を意識しよう ライフプランの中で資産運用を考える 最近の金融商品は、2%と5%で4つに区分して考えるとよい。2%未満の利回りの商品や、5%超の利回りの商品は、不可欠ではない。インフレを前提に考えるのであれば、最低限欲しい利回…

資産クラスを2つにグループ分けして考える

景気の良し悪しでグループを大別できる 様々な金融商品が発達した恩恵を受け、日本の投資家が投資できる資 産クラスは多様化しました。多様化した資産クラスは、景気が良いと きに魅力があるグループと、景気が悪いときに魅力があるグループに 大別できます…

テーマ型運用は投資信託を活用する

投信の特性が生かされるテーマ型運用 自然エネルギーへの投資や社会的責任を果たす企業への投資などのテーマ型運用は、個人投資家が個別に行うには限界があります。そういったときに、投資信託(ファンド)を通した投資を考えてみてはいかがでしょう。テーマ…

投資した後の管理・点検

投資した後の管理・点検 月次レポートをもとに「かい離」を調べる 投資したファンドの点検はリバランスの際に実施するとよいでしょう。月次レポートや運用報告書で情報を収集して価格の変動の要因を分析します。ファンドの運用に納得がいかないときは、その…

直販ファンドの主張は半分だけ聞いておく

どんなファンドでもパフォーマンスで評価する 有名なFP・経済評論家の主張を参考にするとき、注意が2つ必要です。一つは、書いた記事を参考にするのであれば、内容が時期的に陳腐化している可能性があること。もう一つは、スポンサーの存在により話が歪め…

2018年の市場から考えること

この記事は、インシュアランス生保版に掲載したもので、2019年の初頭に執筆したものです。 2018年、日本株式は約20%値を下げた。ドイツ株式も同じように20%値を下げた。そして、中国株式は28%、米国株式は6%値を下げた。値を下げた理由の一つに、米国と中国…

ライフプランに則した資産運用③

前編はコチラ ライフプランで資産運用を考えるということになると、どのようなもので資産運用を行えばよいのかという話になります。ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」ではオリジナルのファンドレポートを2種類(「FP-MIRAI倶楽部 主要ファンド分析レ…

ライフプランに則した資産運用②

前編はコチラから 一般的なライフプラン分析には、隠れたリスクが潜んでいます。それは、 CF表の終期の延長⇒人生100年の問題 インフレ率の設定⇒政治・経済の問題 租税公課(特に地方税)の上昇⇒地方財政の問題 生活費の上昇⇒生活(ライフ)の問題 の4つです…

ライフプランに則した資産運用①

資産運用はライフプランの手段になるのですが、ライフプランという文脈の中で資産運用が語られることが少ないと思います。資産運用といえば、iDeCoやNISAといった税制上の制度の話になってしまったり、複雑な運用スキーム(体制)の話や運用戦術の話になって…

有名なFP・経済評論家の主張は半分だけ聞く

注意すべきポイントは2つ 有名なFP・経済評論家の主張を参考にするとき、注意が2つ必要です。一つは、書いた記事を参考にするのであれば、内容が時期的に陳腐化している可能性があること。もう一つは、スポンサーの存在により話が歪められている可能性が…

大きなイベントが発生した時、ファンドの真価が問われる

ファンドの真の実力が試される時 グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)がギリシャ国債を売却したタイミングは2009年10月、問題が発覚した直後でした。1,800億円のギリシャ国債を数日で売却するという大きな投資行動をとったのです。そして、その情…

日本国債の隠れたリスク

日本国債の隠れたリスクは円高・債券安 日本国債の隠れたリスクは、海外の投資家の日本国債の保有比率が増えることです。その結果、日本国債は米国債やオーストラリア国債と比較される対象になります。国債価格の低下と円高が同時に進行することが、日本国債…