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市場を動かしているものは

【POINT】コンセンサス(予想)と現実のギャップが市場を動かす

多くの投資家は経済統計などを先読みする予想を行います。投資家の予想の平均が市場のコンセンサス。市場のコンセンサスと現実が大きく異なると市場は大きく影響を受けることになります。

この影響を積極的に使おうとするのがバリュー投資です。そして、ある程度この影響を利用するのがドルコスト平均法です。アクティブ運用にとってもパッシブ運用にとってもコンセンサスを知っておくことは大切です。

 ※この記事は、下記の書籍の一部を抜粋したものです

投資信託エキスパートハンドブック

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 市場のコンセンサス

株価を決めるものは何か?誰も解くことのできない永遠の課題ですが、株価に影響を及ぼす大きな要因として、現実が予想と違っていることが挙げられます。『失業率が悪化したから株価が下がる』と考えるのではなく、『失業率が予想していた水準より上がったから株価が下がった』と考える考え方です。

この予想、少し気取った言い方をすると「コンセンサス」という言葉になります。「市場のコンセンサス」というのは、「市場の予想」ということなのです。そして、世界最大の株式市場である、米国の株式市場では実にたくさんの市場の予想が出回っています。労働省の労働統計が出る前には、民間会社の労働統計が公表され、さらにその前には予想値が出回っているのです。

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びっくり指数

さらに、米国では、実際の数値と予想値の乖離までもが指数化されて公表されています。かんたんにいうと「びっくり指数」です。「現実のデータは予想よりよかった」というのはよい意味でのびっくり。逆に、「現実のデータが予想以下であったら」悪い意味でのびっくり。びっくり指数の本名は、” Citigroup Economic Surprise Index”といいます。

このびっくり指数が悪化すると、どうも経済統計が思っている水準を下回っているということになります。株式市場全体もなんとなく調子が悪くなっていることが一般的です。

バリュー投資

さて、こういうときに株式を購入するタイプの投資方法を「バリュー投資」といいます。『経済が思っている以上に悪化しているのでは?』と周りの人が思っているときに、投資するわけですから勇気のいる投資方法ですね。でも、株価の適正水準を勘案して、実際の株価が割安な水準に放置されているときに購入するというのがバリュー投資の原則です。

ドルコスト平均法

そこまで勇気のない人は、「ドルコスト平均法」です。ドルコスト平均法とは、毎月、一定金額で購入を継続する方法です。つまり、投資を続けておくことがポイントです。景気が悪化しているかもというときに、いつものとおり投資を続けることは少しだけ勇気がいるということですね。でもこの少しの勇気が平均買付価格を下げてくれることになります。

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